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団体概要

設立の趣意書

 デジタルネットワークの発達普及は、音楽産業の事業構造、市場構造に大きな変革をもたらしつつあります。とりわけレコード産業は、近年のデジタルサービスの普及、消費者の音楽消費行動の変化等により、100年にわたり事業の中核を担っていたフィジカルメディア(レコード、CD)の製造販売という業態に影響を及ぼそうとしています。
一方、欧米を中心とした海外市場においては、既に従来のパッケージソフトの落込みを補完する収益源となっているサブスクリプションサービスが普及拡大し、グローバルサービス提供事業者が新たなキープレイヤーとして音楽ファンの消費構造に変革をもたらしています。その結果、事業者が意図する固有の市場やマーケティング戦略の枠を超えて、自律的にコンテンツが海外に流出する「スピルオーバー現象」も起きています。事業者が意図しないままに拡散消費されているコンテンツのマネタイズを図ることはもとより、グローバルメディアとしてのデジタル音楽サービスを能動的に活用することが、音楽コンテンツ事業発展のKFSとされる時代となっています。
 しかしながら、人材、資金、技術および全世界に事業ネットワークを有する多国籍レコード事業者(いわゆる「メジャー」)に比し、自国(及び限られた周辺地域)を商圏としてきた国内資本事業者(「独立レコード事業者」「インディペンデント」または「インディーズ」と呼ばれる事業者)にとって、事業のグローバル展開は、組織人材的にも、また言語や文化への対応、商慣行などの面からも障壁となっています。
近年、インディペンデント事業者の国際間連携により、地域的、地位的障壁を克服し、事業収益の最大化を図る動きが顕在化しています。このような動きに呼応して、わが国において分散している独立レコード事業者に共通して求められるスタッフ機能、テクニカルサポート機能、バックオフィス機能、プロフェッショナルサービス機能を提供する「非営利組織」として、ここにIndependent Music Coalition Japan(IMCJ)の設立を提案するものです。なお、海外へのコンテンツやアーティスト情報の発信、プロモーション、マーケティング、ライブ活動支援等個別の事業活動は、それぞれの事業者及び事業者団体の事業活動の範疇であると理解しており、IMCJの役割はこれら各団体の事業への補完補佐活動に特化いたします。
各事業者が所属する業界団体の枠を超え、それぞれの事業者の海外展開活動を支援し補完するサービス機関として、わが国音楽文化の海外への普及を促進するとともに、わが国の音楽産業の発展を図ることを目的とし、本法人を設立するものです。関係各位のご理解とご支援をお願い申し上げます。

2017年12月

IMCJ設立発起人一同
代表理事  上出 卓

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